マスターマーリン☆アーサ王物語「レムリアの記憶」
マーリンとのチャネリングで書き上げた一冊。
本当のタイトルは、「アーサ王物語」です。魔法使いマーリンは、円卓の騎士である、アーサー王の教育担当でした。
マーリンは、アッセンデットマスターの1人で、人間としての肉体を持っていた経験がある。
アマゾンで、良いレビューを書いてくださった方がいらっしゃいますので、ここで紹介させて下さいね。
”私は最近、タロット占いを通してアセンデッドマスターという言葉を知りました。偉人や聖人たちの崇高な魂が、神や仏に次元上昇した存在を指すようです。元々アーサー王とマーリンのことが大好きで、彼らが出てくる作品を好んで見ていましたが、彼らがこの世界でアセンデッドマスターとして日々我々を見守っていてくださっていたとは……。大変感慨深く思います。筆者様が受け取った彼らからのメッセージに、人類に対する深い愛を感じましたし、また人類がどのようにして発生していったのか、科学的な通説とはまた違う視点でのお話で興味深かったです。我々人間が認識していることは全体のほんの一部にすぎず、偉大なる存在に日々導かれながら生きており、お役目が終わるその日まで感謝して生きていこうと思えました。”
虹色の指輪: レムリアの記憶 「マスターマーリン・アーサー王物語」
本書を手にとって頂きありがとうございます。
この文章は自動書記とチャネリングそして、私の魂の記憶をもとに書き上げた物語です。
あなたの心に響くことを願って!
“私の友人、愛すべき全ての友人達へ捧げる”
マスター・マーリン
Table of Contents
「シャメロットへの道」
イギリス・エジンバラの最北端にあるシャメロット。
シャメロットは、王国でもあり、
部族でもあり、家族でもあり、
そしてあなたの隣にすわり微笑む友人でもある。
覚えているかな?
私の愛しき友人たちよ、
たとえ、私のことを忘れてしまっていたとしても、
記憶が厚くつもった埃に埋もれてしまったとしても、
あなたのその額に刻まれた紋章は、時が来れば自然と輝きだすだろう
光り輝く王国への入り口は、二つある。
一つは荒々しい北極海に面した海岸にあるゴツゴツとした巨石群、
その隙間を縫うように進んでいくと、
幾重にも覆われた深緑色の苔が生えているね。
どんどんと洞窟を、奥へ奥へと進んでゆくと木製の扉を見つけるだろう。
ずいぶんとくたびれた様子のドアだけど、それはそのはず、
2万年もの昔からあなたのことを待ち続けていたと言ったら、
さぞかし驚き腰を抜かしてしまうだろう?
腰を抜かすなんてとても、人間的な表現をしてしまったが、
私は腰なんて不便なものは持ち合わせていないし、欲しいなんて思ったこともない。
まあ、人間の格好をしていた方がなにかと便利だからそうしているけどね。
そして、もう一つの入り口の話しをしよう。
そう、シャメロットの王国へのもう一つの入り口について話すよ。
こっちの道の方があなたには、馴染みが深いかもしれないね?
シャメロットの王国へのもう一つの入り口は、鬱蒼と茂った森の奥深く、
霧につつまれた、森の小道をどんどんと奥に進むと、
もう戻れなくなるのでは?とあなたは不安に思い始める、
それでも、歩みを止めずに歩き続けると、そのまた奥に、木で出来た小さな教会をあなたは見つける。
教会のドアを開けると、地下室へと続く階段が足元に見えるだろう?
地下室の部屋には、あなた方人間が自分の命よりも大切に思っている
金銀財宝が、山のよう積まれている。
だが、地下への階段はまだまだ下へと続いている。
あなたは、躊躇せずに降りてゆく。
下れば下るほど、あなたの周囲が虹色に輝きだすだろう。
階段は螺旋状に緩やかにうねり、もはや階段を昇っているのか、
下っているのかも分からない。
自分が一体誰なのか?誰だったのかも分からなくなるだろう。
自分の仕事が気になるだろう?
自分の家族のことが気になるだろう?
自分の親兄弟、親戚、友人は一体どこに行ってしまったのだろうと、
誰もが思ってしまうだろう。
「でも、それで良い、良いのだ」と私は言う。
なぜなら、それこそが故郷に戻るための唯一の方法だからと。
そしてそれが、愛すべき自分に出会う唯一の方法として、
あなたが決めてきたからだ。
それこそが、魔法のスペル(呪文)、
おっと、まだ若い君たちには魔法の話しは早いかもしれないね。
でも、賢明で愛すべき存在のあなた方であれば、
私の話を鍵穴からこっそりと覗くように、
じっと息をこらえて、辛抱強くいままで、
何百万年も待ち続けていたのだから、
いまこの瞬間、目の前に見えるドアのノブに手をかけ
ガチャリと回せば、それでいいのだよ、と伝えたい。
「マスター・マーリン」
私の名は、マスター・マーリン。
愛すべきあなたがいまここに戻ってくるのを、首を長くして待っていた。
帰るべき場所、
戻るべき故郷、
全てが始まった場所、
物語が終わる場所、
それは、終着駅でもあり、始発駅でもある
ああ、もちろん、私はすべて見えていたよ。
愛すべきあなた方が悩んでいることは、全て分かっていた。
スーパーのレシートを何度もチェックし、値段があっているのか確認したり、
友人にじゃあね、楽しかったね、また会おうねっていいながらも、
心では反対のことを思ったり、
何度も私は、愛すべきあなた方の目の前を何度も行ったり来たりして、
あなた方がエンジェル・ナンバーとよんでいる、数字の番号を幾度も見せてきた。
“そっちじゃない、こっち、こっちだ ”って、私は、いつも話しかけていたのだ。
だけれども、愛すべき若い君たちは、
私のサインに気づくこともなく通り過ぎてしまった。
でも、私は、宇宙で一番忍耐強よく、宇宙で二番目に賢い存在。
光陰矢の如しとは上手く言ったものだ。
百万年なんて私にとっては、あっという間のことだった。
いくつか、あなた方に伝えたいことがある。
ひとつは、限界を作らないこと。
もうひとつは、人を愛さないこと
「えっ、それどういうこと?」
「キリストは隣人を愛せよって言ったよね?」とあなたは思う。
混乱させてしまったかもしれないね。
人を愛すること、人を愛さないこと、
人を嫌いになること、人を好きになること、
この両者には、何の違いもないのだよ。
ここには何一つ異なるメッセージは存在しない。
人を愛しようと、愛されようと“努力”することもなく、
ただ、愛が起こること・・それが大切なのだと伝えたい。
いいかい、愛すべき友人たちよ。
あなたがたは、再び長い旅路からここに帰ってくるのだよと、
私はお伝えしたい。
全てが始まり、全てが終わった、この瞬間に、戻ってくればそれで良い。
「シャメロットの王国」
賢明な諸君であれば、シャメロットの王国が、
エジンバラの上空にあったことを覚えているかもしれないね。
それは、空中に浮かんだホログラムのように透明な王国、
永遠のユートピアと呼んでいいのかもしれない。
私達は、皆兄弟であり、唯一の紋章、唯一の氏、唯一の表現として
この深遠なる宇宙の表面に、虹色の泡としてあらわれたのだと、記述しておこう。
愛すべき私の友人よ、ただひとつ言えることは、
今も昔も何も変わっていないということだ。
ゲームのルールは、百万年前から一度も書き換えられたことはない
深淵なる宇宙の原理(プリンシパル)は、いつも同じだった。
あなたの瞳に私が映り、私の瞳にあなたの命が躍動する。
あなたが微笑むと、私も微笑み、そして宇宙も微笑む。
そして陽が昇り、漆黒の闇に世界がつつまれ、
地平線からギラギラとした太陽の眩い輝きが、あなたの瞳に反射する、
途切れることのない無限のサイクルであり、あなたの心臓の鼓動でもある。
*
私があなたに課した役割は、
あなたの魂が引き受けた課題は、暗闇に光をもたらすことだった。
暗闇に眩いばかりの光をもたらすこと。
あなたの魂が光を放ち、自らの真理と共鳴し虹色に輝き出す。
その境目のない虹色の光は、洪水のように周囲の全てを巻き込み、
黄金色の光を放つ。
それこそが、本当の生命の輝き。
私の愛すべき友人たちは、希望に満ち、満面の笑みを浮かべ、
ここシャメロットの光の王国から、外界に降りていった。
私は、時折あなた方のことが心配になり、
白くて大きな翼をもつ大天使を呼び、
地上でのあなた方を見守る様にお願いしたこともあった。
そしてあなた方は、いま“ここ”に戻ろうとしている。
「キング・アーサー」
鈍く銀色に輝く鎧を身につけた兵士の一団が、
騎馬にまたがり、ゆっくりと帰城の途についている。
そのキャバリーの一団の先頭を率いている若者の姿が見えるかね?
銀色の面を深くかぶり、
クロスに切り込みの入った隙間からは
彼のエメラルド色をした瞳が、チラリと見える。
まつ毛はすらりと長く、彼の瞳にはシャメロットの城が映っている、
赤茶けた彼の髪の毛は縮れ気味で、彼は大柄で身の丈は180センチ程はあるだろう。
彼の持つ肉体はこの次元では珍しく完璧なまでに調律され、
彼が一歩くと、
空間が陽炎のようにゆらぎ、青い空、生い茂る緑、
そしてシャメロットの城が、
油絵を上書きする様に境目がなくなり一つになった。
私は、彼が城に戻ってきた合図として、空を覆っている雲をかき分け、
太陽の光を城に注ぎこんだ。
気分さえよければ、私は、虹を空に描くことだってあったのだが、
そのことをあなたは、覚えているかな?
彼の魂のもつ叡智、はちきれんばかりに躍動する生命としての肉体、
彼の美貌はシャメロット王国の女性達を虜にし、
誰もが心をときめかせ
彼を、羨望の眼差しして見つめていた。
虹色の肉体に宿った魂は、ホログラム状に浮かぶシャメロットの王国で、
私は彼のことを随分と長い年月をかけ教育し、この時を迎えるため、緻密に計画を立ててきた。彼こそはキング・アーサである。
“我は、キング・アーサなり・・
エジンバラの地、その遥かなる上空、
ここシャメロットからあなた方に語りかけている。
マーリンと私は気の遠くなるような長い年月をかけ、
長い旅路から帰ってくるあなた方を待っていた。
マインドの動きに囚われることなく、
感情の動きに惑わされることなく、
心で聞くのだ、あなたのハートで聞くのだよ。
私は、あなたがた人類と同じ肉体を持ちながらも制約を持たない。
制約を加えられる前の完全な肉体と魂を有している。
だから、もっと自由であり、
明晰で、叡智と伴にあり、慈愛に満ちた存在である。
我は、死ぬことも朽ち果ててしまうこともない“
「ジャンヌ・ダルク」
私と同じ虹色の肉体を持った勇者が、
中世のフランスにいたのを覚えているだろうか?
彼女の名はジャンヌ・・
ジャンル・ダルク。
私と同じく輝く虹の魂を持つ者。
ジャンヌは、この美しきシャメロット王国で君たちと方を並べ、
学び、教えあった。
そして、同じ紋章(サイン)を持った仲間達と、
戦乱のヨーロッパへと旅立っていった。
あの100年戦争を終わらせ、物語に終止符を打つために。
真っ白な翼と虹色の肉体を持った彼女は、
暗黒時代のヨーロッパの地に降り立った。
本来であれば、イエスと同じように人々に教えを説く予定だったが、
彼女の霊的な知覚能力が人々に知れ渡ると、
国と国との縄張り争いに即座に巻き込まれてしまった。
ジャンヌの中では葛藤があったものの、
イエスとは異なる方法をとることにした。
つまり、民衆、軍隊を率いる指揮者として
彼女の全能力を注ぎ込むことを決意した。
これは、ジャンヌと私があらかじめ決めていた計画とは、異なるものだった。
これが、シャメロットの王国へ人々が戻るための、
最善の方法だと彼女は信じた。
彼女は飢餓寸前の民衆一人ひとりと心を繋げ、疲弊した軍隊をとりまとめ、
神の啓示、つまり、シャメロットにいる私と繋がり、軍隊を前に進めた。
遠隔から敵の動きを、鮮やかに意識に投影できる彼女には、
味方よりも数倍大きな敵の軍隊でも容易に打ち負かすことができた。
ところが、闇の支配者はそれが気に入らず、妨害に入ってきた。
人々が地上にへばりついた状態、
檻(おり)の中で閉じ込められた状態にしておきたいのだ。
つまり、“賢明なあなた方に目覚めてほしくないのだ!”
次第に私とジャンヌとの連絡が途絶える様になり、
彼女は敵の攻撃に劣勢に立たされ、ついには、捕虜となった。
白い翼と虹色の魂をもったジャンヌは、魔女裁判にかけられた。
彼女はギロチンでの死刑を希望したが、
魔女として火炙りにされることになった。
十字架に縛り付けられ足元に火がつけられた瞬間、彼女は気を失い。
ボロボロに傷ついた魂とともに、シャメロットに戻ってきた。
このオーバルの形状をした円卓の部屋に入ると、彼女は呆然と立ち尽くし、
そしてジャンヌは泣き崩れた。
「私は、全てを尽くしました。すべて、魂のすべてをかけて、群衆を率い、なすべきことは、全部やってきました。
でも、一体どれだけの人々が、私の本当の御心を分かってくれたのでしょう?
私が、どれだけ尽力を尽くしたとしてしても、慈愛を持ってより良い変化をかかげた聖戦の為に立ち上がったとしても、
地上の人々に、私の望む真実がどれだけ伝わったのか・・私は残念でなりません」
私は、虹色の肉体を持つ彼女に、“それで良い”と伝え、彼女の苦労をねぎらった。
彼女は大天使ミハエルとともに地上に戻り、
まっすぐと群衆をみすえ慈愛に満ちた微笑みをうかべ、
肉体は燃え尽き炎の中へ消えていった。後には、真っ黒い炭となった彼女の亡骸しか残らかなった。
だが、ミハエルに守られた彼女は、痛みを感じることなく地上での役割を全うした。
輝く肉体と魂を持つジャンヌは、マントをひるがえし、白馬に跨り、シャメロットの王国へと帰ってきた。
空からは、薔薇の花びらが乱舞し、シャメロットへの帰郷を国の住人のみんなが喜んだ。
ジャンヌの帰還は私も嬉しかった!
「宇宙の進化」
地上での物語を終わらせるのに、こんなに苦労するとは、まったくの想定外だった。
この黄金に輝くオーバル状の円卓で、私、キング・アーサとマーリンが今後の方針について話し合う。
もちろん、宇宙で最も古い魂を持つサナトクマラにも参加をしてもらった。
地球の人々の意識の進化、つまり目覚めは宇宙の進化にとっても一大事である。
宇宙の意識の進化のサイクルの振る舞いは、まるで振り子の様だ。
輝ける波動を意図的に段々と落とし、鈍い光となるまで変化させる
そして、物理的な次元で経験を一定の期間がすぎると、
波動を上げ、もとの澄んだ意識に状態に戻るのだ。
つまり、宇宙は気の遠くなるような太古の昔から、高い波動と、低い波動との間を行ったりきたりしながら、スパイラル状に進化を遂げてきたのである。
ところが、今回の宇宙の進化のサイクルはどうしたのだ?
“人々が物語から目覚め、意識の波動が上がってくる時期はとっくに過ぎているのに、なぜ人々は自ら目覚めようとしないのだ?”と私はマーリンに尋ねた。
マーリンも首をかしげ、これはどうしたのかと考えていた。
イエスは、人々に教えを残したもののゴルゴダの丘で十字架に磔となり死刑となった。
物語を終わらせることは出来ず、巨大な組織となったキリスト教の教会が人々を支配し自由を奪った。
さらには、組織が人々のマインドをコントロールする様になり、
挙句の果てには宗教戦争の火種にもなった。これには、役割を終えたキリストも嘆いた。
また、慈悲深い観音は、地獄の底にいる人々に手を差し伸べ、数え切れないほどの人々を救い、
二度と争わないようにと教えを残し、平和な生活をいとなめるだけの土壌を地上に築き上げてきた。
観音が役割を終えシャメロットに帰郷した。だが、地上の様子をみて観音は愕然とした。
地上の人々がお互いに憎しみ合い、殺し合い、果てしない戦いの連鎖に戻っていたのだ!
その光景に観音は心を打ちひしがれ、涙を流した。彼女の流した涙から、
もっと沢山の人々が救えますようにと願い、タラの女神達が生まれたのは皆も知っていることだろう。
なぜこれほどまでに、地球の人々の魂の進化、意識の目覚めが遅れているのか?
私達は薄々であるが、その原因について気づいていた。
だが、明確でなかった点は、この予期せぬ意識の進化の遅れは、緻密に書き上げられた物語の一部なのか?
それとも誰かの手によって書き換えられたものか?
それが分からなかった。
「愛すべきあなた方へ」
さて、地上にいる愛すべきあなた方に問う。
本当のあなたは一体、誰なのか?
何者なのか?
地球で何をやっているのだろうか?
全ては緻密に計算され、細部にまで計画の中で表現されている、
あなたがたの一挙手一投足、
朝食に何を食べるのか、彼または、彼女とのデートで何の話しをするのか、
すべては、気の遠くなるほど壮大で、ダイナミックで有機的に繋がった物語として書き上げられている。
では、あなたのその物語の次の章には、どんな物語が描かれているのだろう?
いま、大きなうねりの中で“時”が終焉を迎えようとしている。
今の時代は、ジャンヌが苦労した暗黒の時代よりも、意識は、はるかに軽く、
太古の昔のように透明で澄み切った意識に戻ろうと宇宙はしているのだ。
愛すべきあなた方は、重力で湾曲した宇宙の表面に現れた無数の泡として、
生まれては消えてしまう泡として在り続けるのか?
それとも、その真の果実を味わうのか?
あなたの中で、息をひそめ、
“その時”を待っているのではないかね?
物語を終わらせなさい。
過去と未来と現在に区切ることに何の意味があるのか?
時間が過去から未来に流れているのか?本当にそうなのか?
よくよく、感じてごらん。
あなたがたは、いま制約のなかにいる。
私には、あなたがたが、蜘蛛の巣に囚われた蝶の様に見える。
もっと自由であっても良いのではないのかね?
物語を信じるのをやめなさい。
言葉を信じるのをやめなさい。
言語は便宜的なものにしかすぎなかったことを、思い出してごらん。
その架空なる文字なるものを使い、論理的な思考が作られたのは、
ただの実験的な試みだったのを覚えているかな?
論理と時間軸が密接に関わっていることに気が付きなさい。
因果関係と呼ばれるものは本当に存在するのだろうか?
人々のマインドは次第に言葉に溢れ、心は物語を追いかけ、
あなたがたは、機械仕掛けの人形の様になってしまった。
透明でホログラム、陽炎のように浮かぶシャメロットの王国から地球にいる人々を眺めると、
台本に書かれたとおり、寸分も狂いもなく演じられる映画にしか見えない。
では、なぜ私は言葉を信じることなかれ、
論理を盲信することなかれとお伝えするのか
その理由について説明しよう。
「創造」
漆黒の闇から眩い光が立ち上がり、黄金色にうねる空間が現れ、
宇宙の中心からは、嵐の様な風が吹きあげ、次第に熱を帯び太陽が生まれた。
その世界はまるで煮えたぎる核融合、
太陽の中心にいるようでもあるが、
荒々しさの中にも生命の根源の躍動を感じる。
何千億度にも熱された世界が次第に落ち着きを取り戻し、潤いがうまれ、
そして黄金色の世界が誕生した。
虹色で光の肉体をもった私達には、境目がない。
私とあなたの境界線がほとんどなく、同じ意識を共有している。
個人としての独立性は、かろうじて確保している程度だった。
でも、その時に創り上げた魂の記憶は、
今地球に住んでいる人一人の中にも脈々と受け継がれ、目覚めの時を待っている。
「マスター・トート」
地上の楽園である、レムリアが消えてしまった原因は、
アトランティスが論理と支配という科学実験を地球に持ち込んだからだ。
そして、アトランティスが自らの首をしめるかのように、
太平洋の上空に沈んでいったのは、
同じく、言語、論理、時間軸を概念の中で創り上げた、壮大な科学実験の結果である。
アトランティスが出現するまでは、私たちは自由だった。
私達の虹色の肉体には、大きく白い翼が生え、空間を瞬時に移動していたことを覚えているかな?
楽しみたいと思うもの、実現したいと願うものは、
一瞬にして具現化することが出来たことは、愛すべきあなた方もご存知であろう。
つまり、慈愛につつまれたレムリアの世界には、
叡智がすぐそこにあり、誰もがその果実を味わうことができた。
自由を謳歌していた、宇宙の創造の壮大な進化の流れが、
思いがけない方向に変わったのは、彼が出現してからだった。
彼こそは、マスター・トート。
数百万もの科学者の魂たちを率い、科学で全宇宙を支配しようとしていた。
「クリスタル・スカル」
数百万年前もの昔、私と同じ虹色の魂のもった一人の戦士がいた。
彼は、科学者の魂としての叡智をもちながらも、
科学とテクノロジーによって支配された、宇宙の進化の流れに歯止めをかけるため、
サナトクマラの指示でこの別の宇宙からこの世界にやってきた。
彼の名は・・パーシヴァル。
パーシヴァルの容姿は、ほぼ人間と同じであるが、唯一の違いは、尻尾が付いていることだった。
それは、進化した意識のサインであり、叡智の象徴である。
パーシヴァルは、アトランティスの科学者達が創り上げた、クリスタル・スカルと人類の設計図を必死で探していた。
黄金の布を頭からすっぽりとかぶり、アトランティスの支配者であるトート意識の網にひっかからないように、アトランティスの構造物の中を探し回った。
クリスタル・スカルは、水晶のような透明な素材で創り上げられている。
頭蓋骨だけではなく、全身の骨格がすべてクリスタルの様な透明な素材で創り上げられている。
人類の原型は、このクリスタル・スカルから生み出された。
レーザの様な光線を多層に渡り照射し、クリスタル・スカルの内部で、コヒーレントに共鳴させることで、完全な人間の肉体を一瞬で作り上げる。
最初の実験では、11の完全な人間を創り上げるのに成功した。
まさに、アトランティスの科学技術の粋を統合し創り上げた、芸術なまでに洗練された11の人類だった。
実験は大成功だった、その11の人類は、宇宙の叡智と慈愛と引き継いだまま、肉体を維持することに成功した。
高次の存在が、その肉体に入った。
虹色の魂の真っ白な翼をもったまま、人間の肉体の中に入る、物理世界でも能力を存分に発揮し、地球の大地での体験を謳歌することができた。
まさに、神をも羨むほどに、美貌、知識、叡智、慈愛、すべてを備えた、宇宙の最高傑作に値するほどの、生命としての現れだった。
実際、キリストはこの11の肉体のうち一つを使い、ベツレヘムの地へ降り立った。
この宇宙の現れである人類を、青い地球へと送り込めば、物理次元でありながらも、叡智に溢れた新たな世界が出来上がるかもしれない。
優れたテクノロジーを持ちながらも、慈愛に満ち溢れた、世界である地球。
つまり、レムリアとアトランティスを凌駕する、完璧なる楽園が地球に生み出すことができる!
これが、アトランティスの科学者達の夢であり、願いであった。
果たして、彼等の努力は実り、アトランティスの技術の傑作として、人類の設計図が生まれ、クリスタル・スカルが開発された。
「かけられた鍵」
だが、トートは反対した。アトランティスの支配者である、トートはこれに断固反対した。
「神に勝るとも劣らない、完璧なる人類を作りあげ、それを地球の送り込むことは、私の意に反する!」と・・
神をも羨むほどの、能力を人類に与えることは、彼に許すことは出来なかった。
全ての、全宇宙すべての魂を自分の支配下に置くことが彼の目的だった。
地球上の人類がアトランティスの存在を脅かす存在になっては困ると・・
トートは、彼の優秀なる科学者達に指示を出した。
クリスタル・スカルから人類を生み出だす時に、人類の肉体のプログラムに制約を付ける様に指示を出した。
つまり、人類が宇宙の叡智に手に届かないよう、進化をさせない、DNAの塩基配列に変更を施したのだ。
塩基配列に変更が加われた為、人類は人を妬み、お互いを憎しみ合い、殺し合う様になった。
人類という神をも羨む完璧な生命体を作り出すはずだったのに、その潜在能力に鍵がかけられてしまったのだ!
大きな視点からみると、これですら完璧に書かれた物語の中で行われていた出来事なのかもしれない、
確かに、別の宇宙でもほぼ同じ物語が展開していた。
*
シャメロットの王国にある、オーバル状の円卓では、会議が始まろうとしていた。
私、アーサ王と、マーリン、そしてサナトクマラ、セイント・ジャーメインが話し合いを行っていた。
「トートが行った人類の設計図の変更は、本当に物語の一部なのか?」私は彼等に尋ねた。
マーリンは、別宇宙からアナ・パーシヴァルを呼び寄せ、アトランティスで行われている実験について、探索させると言った。
パーシヴァル、彼の魂の分身は、
後年京都の土地にて陰陽師の魂へと引き継がれる・・
「パーシヴァル」
虹色魂と、自らが光を放つパーシヴァルは、マーリンの指示に従い、アトランティス王国に忍び込んだ。
太平洋の真ん中、その上空に燦然と輝くアトランティス。
その光は、シャメロット王国、レムリアとは比較にはらないほど、強力で、眩しかった。
アトランティスの科学者は、何も存在しない闇から、無限の光を取り出す技術の開発に着手した。
他の宇宙から、叡智に富んだ科学者達を沢山招き入れていた。
パーシヴァルは、宇宙空間を飛び交う、ニュートリノの特性と制御を専門とする科学者としての能力をトートにかわれ、
トートから直々アトランティス招き入れられ、忠誠を誓い彼の腹心の科学者として潜入した。
科学者達は、無の空間から無尽蔵の光を資源として取り出すことにまず成功した。
その後、長い年月をかけ、光から4つの特性を持った要素、
波動であり波であり、かつ独自の特性をもったエネルギーを安定的に抽出することも実現した。
と同時に、既知の物質の構成を詳細にしらべ、意識のふるまいが、どの様に物質を創り上げているのかを研究した。
プロジェクトの最終ゴールは、完全なる生命体を自らの手で生み出すことだった。
一番難解だったのは、4つの要素をもとに、基本となる複数特性を持つ物質を開発したまでは良かったのだが、
無限とも思われる組み合わせから、実際に設計どおりに活動する肉体を作り上げるのは至難の技だった。
既知の生命体をリバース・エンジニアリングにかけ、気の遠くなるような数の、光の粒子と波の組み合わせを分解し丹念に研究をかさねた。
その結果、人類の設計図が書き上げられ、その情報を肉体に転写するためのクリスタル・スカルが生まれたのだ。
だが、前述の通り、トートは、完璧な生命体である人類を地球に送り出すことには、同意せずに、不完全な人類を地球へ送り出す決定をした。
パーシヴァルは、ことの成り行きをマーリンに報告にしていた。
多くの科学者は、落胆し開発チームを離れようとしたが、トートはそれを許さなかった。
パーシヴァルは、落胆したアトランティス科学者を率い立ち向かうことにした。
「完璧なる生命体、人類の生み出すのは、神の願いです・・」としパーシヴァルは、口火を切った。
「お前は、全然わかっていない、わかってない・・」とトートは言う。
「あなたが、やっていることは、宇宙の自然な進化を歪めるものであり、ゆるされる行為ではない」とパーシヴァルは続けた。
トートは、パーシヴァルが虹色の魂と白い翼を持っていることに気がついた。
「おまえ、騙したな、裏切りもの!お前がなぜここにいるのだ?出ていけ!」とトートは口調を荒げた。
次の瞬間、トートの容姿が巨大な黒い翼を持つ爬虫類のような存在に変化し、
パーシヴァルを羽交い締めにし、暗闇に幽閉しようとした。
状況を観察していたマーリンが他次元から介入し、パーシヴァルの救助に向かった。
マーリンがトートの前に姿を現すと。
「また、お前か・・」とトートは声を荒げた。
トート、マーリン、パーシヴァルともに、偉大な光の存在である。
一瞬の瞬きの間に、3者は入り乱れ壮絶な戦いを繰り広げた。
傍目からみると、3色のレーザ光線が超高速で弧を描いている様にしかみえない。
トートは、全宇宙の神、直属のマスターであり、宇宙を支配する能力はずば抜けて高い。
一方、宇宙一の魔術師であるマーリンは、あらんかぎりの魔法をつかい、トートの動きを封じこめようとする。
2人の力は拮抗している。
光の存在は死ぬことはない。
ただし、相手に魂を封印されてしまうと、何百万年もその場に閉じ込められてしまう。
両者は、お互いに封印されまいと、必死であった。
戦いの場はアトランティスであったから、地の利はトートにあった。
マーリンは、サナトクマラに願い抜け道を作ってもらい、パーシヴァルともにシャメロットへと辛うじて逃れた。
マーリンは改めて、シャメロットの上空に金色のカバーをかけ、トートの意識から隠れた。
さらに、マーリンは念の為、シャメロットの王国を、一時的にゴビ砂漠の上空のシャンバラに移動させた。
*
私達は、再びオーバル状の円卓テーブルについた。
シャメロットの円卓には、そうそうたるマスター達が集まっていた。
私、アーサ王、マーリン、キリスト、マリア、セイント・ジャーメイン、
釈迦、モハメド、観音、タラ、ババジ、そして最後にサナトクマラの、総勢11人だった。
パーシヴァルと、ジャンヌは、マスター達のあまりにもの輝きに圧倒されていた。
「トートが生み出してしまった不完全な人類だが・・」と私、アーサは言う。
「シャメロットで学び、地上に降り立った、十四万四千人の魂にも物語から目覚めてもらうのが良いでしょう!」とマーリンが言った。
「だが、彼等にも人間に施された制約が邪魔をしているのではないかね」と私アーサが言った。
その時、パーシヴァルが立ち上がりマスターに伝えた。
「私は、完璧なる人類の設計図を手に入れて参りました」
「この様に・・」と、パーシヴァルは自分の魂の中に圧縮してあるデータの一部をホログラム上の意識への投影し、マスター達に説明した。
「塩基配列上にロックがかけられている箇所は複数あり、これらを解除することで、人々の目覚めを促すことができるでしょう」とパーシヴァルが言う。
「では、制約を解除するためのリングを作りましょう」とマーリンは伝えた。
「目覚めのリングですね」と私は微笑んだ。
マーリンは、その場で虹色に輝く目覚めのリングを作り、小さな赤い箱に入れ私に手渡した。
私は、その指輪を手にとり、とても満足した思いだった。
ジャンヌを円卓のテーブルまで呼び寄せ、
私は、その小さな赤い箱に入ったリングをジャンヌ・ダルクへ手渡した。
「また、下界に降り、多くの人々に手渡してくれるかね?」と私は、ジャンヌに尋ねた。
「もちろんです、喜んで」と、虹色の魂をもった彼女は笑顔で答えた。
「虹色のリング」
マーリンから受け取った目覚めのリングは、小さな赤い箱に入っていて、銀色のリボンがかけられている。
箱をあけると、透明で虹色に輝いたリングが台に座っている。
あなたのことを、何万年もの間待っていた。
あなたは、その指輪を指でつまむ、あなたの魂とリングが共鳴し、太古の記憶が蘇ってくる。
太古の昔、あなたがまだ光の存在であった時の記憶、
その香りがそのリングを伝い、あなたのもとに、やってくる。
あなたは、その虹色の指輪を左手の薬指に付ける、
まるでテイラーメイドの服の様に、指にピッタリとフィットする。
指輪を付けた瞬間、左手の薬指を中心に全身にビリビリと痺れを感じるかもしれない。
でも、それでよい。
もしかしたら、痛みを感じる者もいるかもしれない、
それでもよい。
あなたに課せられた、制約はいま解除された。
わたしたちは、あなたが帰ってくるのを長い間待っていた。
あなたの戻るべき故郷、心のふるさと
私は、あなたの手を取り言う、
ようこそ、シャメロットの王国に戻られた、
あなたの帰りを待っていた、
そして、あなたのことを力いっぱいギュッと抱きしめる、
いままで、よくがんばった、
もういいんだよ、
また、私達の楽園、レムリアの国を地上に一緒につくろう。
あなたの頬には、ひとすじの涙がながれ、
虹となり、
そして新しい世界を伴に創り上げた。
<完>
2021年12月5日
関 カオル
あとがき
この本は2021年12月2日にマーリンからのメッセージが入り、2日間で書き上げた。
ほぼ全てがチャネリングで、マーリンとキングアーサに委ねながら文章に書き起こした。
この物語がどの様に展開するかもわからずにハラハラした。
だけれども、なんとか形になって嬉しい。
この本の立役者である、アーサー王とマーリンに感謝!
そしてもちろん、その透明で虹色の指輪はこの本の読者である、
あなたに手渡す為にマスター達によって準備された指輪なのだ。
それれは、あなたが私達の仲間であるという紋章だと、
マーリンの声が聞こえてくる。
*
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南半球のシドニーからスピリチュアルな情報を発信しています。
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【ホメオパシーでスピリチュアルに覚醒した私】
【龍神からのメッセージ〜陰陽師編〜】
【著者プロフィール】
2005年よりオーストラリアに移住。
不安症を治療するために、シドニーで著名なホメオパスに通い始める。
ホメオパシーで治療を長期にわたって受けたところ、魂の治療へ変化してゆく。
深刻なパニック障害を乗り越えて、スピリチュアル的な“覚醒”へと導かれる。
宇宙意識と繋がり、“一時的”に悟りの境地に至る。
人生のゴールに到着のだ!との喜びもつかの間、過去生と繋がりのある魂たちの除霊・浄化が次々と始まる。現在も続く”私”の不思議な体験が、この本を読む人々に少しでも役立つことを願って。
2021年12月5日 初版
2022年 5月20日 第2版改訂